小脳リハビリテーション研究セクション
「日本小脳学会」は2020年に発足され、前身の小脳研究会から毎年学術総会が開催されており、小脳分野の臨床医、基礎・臨床研究者が活発な意見交換を行なっている場です。日本小脳学会へ呼称変更時に新たに「小脳リハビリテーション研究セクション」が分科会として設けられました。
第5回小脳リハビリテーション研究セクションセミナー
テーマ:小脳障害を解析の観点から紐解く
日時:令和5年3月11日(土)14:00-16:00(受付開始13:30)
費用:無料
形式:zoomによるオンライン
主催:日本小脳学会
概要:小脳障害による協調性障害は,運動パフォーマンスのばらつきが生じやすく,同一個人内において測定結果のばらつきが生じることを経験します。平均や中央値などの時系列や変動性を考慮しない解析では,小脳障害の特徴を十分に記述できない可能性があります。本セミナーでは,これらの課題を解決する可能性がある解析方法として近年着目されている,非線形時系列解析とUncontrolled manifold(UCM)解析について情報提供と、小脳障害に対するリハビリテーションへの応用可能性について総合討論いたします。
【非線形時系列解析】生体情報の時系列データに対して,従来の線形解析(平均や標準偏差など)は対象の“量的な側面”(例:重心がどれくらい変動したか)を評価するのに比べ,非線形解析ではデータの構造やパターンなど“質的な側面”(例:重心がどのように変動したか)を評価することが可能となる。
【Uncontrolled manifold(UCM)】解析人間の身体には数多くの筋肉や関節が存在しており,各課題を達成するための方法や組み合わせは無数に存在する。この冗長な身体システムにより生じる運動のばらつきを最小化する方略を評価する方法としてUCM解析が開発された。
プログラム
14:00-14:05
開会挨拶(国立精神・神経医療研究センター病院| 近藤夕騎)
14:05-15:45
非線形時系列解析(東京都立大学| 児玉謙太郎)
Uncontrolled manifold (UCM)解析(東京都立大学| 須田祐貴)
15:45-15:55
総合討論(司会:近藤夕騎)
15:55-16:00
アンケート記載・日本小脳学会のアナウンス(本多武尊)
閉会挨拶(菊地豊)
参加申し込み:令和5年2月28日(火) 18:00まで